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iPhoneのアラームが鳴らないときの直し方

iPhoneのアラームが鳴らない原因はマナーモードではありません(Apple明記)。多いのは「画面注視認識機能」による音量低下です。症状別に、確認する順番で8つ。サードパーティのアプリが鳴らない理由も、最後にまとめています。

沈黙したiPhoneを見下ろすRislyのサン・ニンジャ

結論から

マナーモードのせいではありません。Appleはアラームのサポートページに「おやすみモード、着信/サイレントスイッチ、消音モードは、アラーム音には影響しません」と書いており、標準の「時計」アプリのアラームはそのどれでも鳴ります。実際に多いのは「画面注視認識機能」のほうで、Appleはこの機能の説明ページで「デバイスを見ているときは、通知音量を低く抑えてくれます」と説明しています。朝6時40分の半開きの目でも、カメラには「見ている」と映ります。「設定」→「Face IDとパスコード」→「画面注視認識機能」でオフにできます。

まず先に、一番多い誤解を消します。マナーモード(iOSの表記では「消音モード」)は原因ではありません。 Appleが公式に、上のとおり一文で否定しています。着信/サイレントスイッチを何度も切り替えても、アクションボタンを設定し直しても、標準のアラームの音量は1ミリも変わりません。それでも鳴らなかったのなら、原因は下の8つのどれかです。

先に、私たちが誰かを書いておきます。 私たちは目覚ましアプリ(Risly)を作っている会社です。疑ってかかる理由としては十分です。だからこのページの事実は、Appleのサポートページからそのまま引いてリンクを付けてあるか、「ここは私たちの読みです」と明記してあるかのどちらかです。このページで一番役に立つ設定は無料で、私たちのアプリとは何の関係もありません。

iPhoneのアラームが鳴らないのはなぜ? 上から順に潰す8項目

最初に見るのは「画面注視認識機能」です。初期設定でオンになっていて、存在を知っている人がほとんどいないからです。Face ID搭載のiPhoneでは、TrueDepthカメラが「画面を見ている」と判断すると、iOSは通知音量を自動的に絞ります。

ここは正直に線を引いておきます。 Appleがこの文で使っている言葉は「通知音量」であって「アラーム音量」ではありません。しかもこの機能は、Appleが用意しているアラーム用のチェックリスト(音が小さい・鳴らないときに確認する項目)には一切登場しません。つまりこれは「Appleが文書化したアラームの挙動」ではありません。Appleのリストを全部試したのに直らなかった人の問題が、これで終わることが最も多いというのが、私たちの読みです。「原因の第1位です」と数字で言えるデータは持っていません。それでも、確認に8秒しかかからない設定です。

枕に沈んだ半開きの目のクローズアップ。画面外のスマートフォンの光だけが顔を照らしている
これで「見ている」と判定されます。初期設定はオンです。
  1. 「設定」→「Face IDとパスコード」→「画面注視認識機能」をオフ。 音量が勝手に絞られる現象の本命です。
  2. アラームの「サウンド」が「なし」になっていないか。 Appleは「アラーム音が鳴らずに振動しかしない場合は、アラームのサウンドが「なし」に設定されていないか確認してください」と書いています。「時計」アプリで「アラーム」タブ→「編集」→アラームをタップ→「サウンド」。
  3. 「設定」→「サウンドと触覚」で「着信音と通知音」のスライダを上げ、「ボタンで変更」をオフ。 「ボタンで変更」がオンだと、ポケットや布団の中で音量ボタンが押されただけで、翌朝の音量が下がったままになります。
  4. iPhoneの電源が切れていなかったか。 電源の切れたiPhoneではアラームは鳴りません。夜中にバッテリーが尽きた朝は、iPhoneから見ればそのアラームは存在しなかったことになります。
  5. アラームの時刻がAM/PMで逆になっていないか。 24時間表示にすれば二度と起きません(「設定」→「一般」→「日付と時刻」)。
  6. スタンバイで充電しながら寝ていないか。 Appleは「スタンバイを使用しているときは、アラームの触覚が無効になります」と明記しています。音で気づけなかった朝、振動という保険もなかったことになります。
  7. ケースやスピーカーのホコリ、布団。 掛け布団に埋もれたiPhoneは、想像よりずっと音が小さくなります(ここは私たちの経験則です)。
  8. サードパーティのアラームアプリだったかどうか。 標準の「時計」アプリ以外は、ここまでのリストと前提が違います。次の章で分けて書きます。

iPhoneのアラームの音が小さい・勝手に小さくなるのはなぜ?

まず「画面注視認識機能」をオフにし、次に「設定」→「サウンドと触覚」で「着信音と通知音」のスライダを上げて、「ボタンで変更」をオフにしてください。朝ごとに音量が違う、という症状はたいていこの3つで止まります。「ボタンで変更」がオンのままだと、寝ている間に本体の音量ボタンが一度押されただけで、翌朝のアラームがその音量で鳴ります。ポケットの中でも、布団の中でも起こります。

症状別:iPhoneのアラームが鳴らないときの対処法

「どう鳴らなかったか」で原因はほぼ決まります。まったくの無音だったのか、振動だけだったのか、鳴ったが小さかったのか。この3つを思い出せれば、下の表で1行に絞れます。

症状最初に疑う設定対処
鳴ったが音が小さかった画面注視認識機能「Face IDとパスコード」からオフ
振動しかしなかったアラームの「サウンド」が「なし」「時計」→「編集」→アラーム→「サウンド」で選び直す
毎朝じわじわ小さい「着信音と通知音」のスライダが下がっている「サウンドと触覚」で上げ、「ボタンで変更」をオフ
スタンバイで充電中だったスタンバイ中はアラームの触覚が無効(Apple明記)「サウンド」が「なし」でないか確認し、音量を上げる
まったく鳴らなかった(標準の時計)電源が切れていた/アラーム自体がオフ充電を確認し、「時計」でスイッチを確認
まったく鳴らなかった(アプリ)集中モード/強制終了/通知の要約AlarmKit対応アプリに乗り換える
12時間ずれたAM/PMの設定ミス24時間表示にする

昨日は鳴ったのに今日は鳴らなかったのはなぜ?

まず「繰り返し」を疑ってください。 「時計」アプリでアラームを編集すると「繰り返し」の項目があります。ここが「なし」だと、一度鳴ったあとアラームは自動的にオフになります。昨日は鳴ったのに今日は鳴らなかった、という症状はほぼこれです。

通知の「時刻指定要約」がオンになっている。 「設定」→「通知」→「時刻指定要約」をオンにしていると、対象アプリの通知は指定時刻までまとめて保留されます。標準の「時計」アプリのアラームには影響しません。ただし通知に依存したサードパーティのアラームアプリは、通知の作り方によっては、これで静かに保留されることがあります(ここは私たちの読みです)。

Apple Watchを着けて寝ている。 iPhoneとApple Watchがペアリングされていると、iPhoneがロック中の通知はWatch側に回ります。標準の「時計」アプリのアラームは通知ではなくiPhoneから鳴るので影響を受けませんが、通知に依存したサードパーティのアラームアプリは、手首の触覚だけになって気づけない、という朝が起こりえます。

マナーモードだとiPhoneのアラームは鳴らない?

鳴ります。犯人扱いされがちで、実は無罪のものを先に片付けておきます。この話題で出回っている対処法の多くは、そもそも壊れていないものを直そうとしています。

  • マナーモード(消音モード)と着信/サイレントスイッチ。 Appleの原文は「おやすみモード、着信/サイレントスイッチ、消音モードは、アラーム音には影響しません」。スイッチを往復させるのはやめて大丈夫です。
  • おやすみモード。 同じ一文に名指しで入っています。なお、おやすみモード以外の集中モードについてAppleはこの文で触れていません。標準のアラームが他の集中モードで消える、という記述もどこにもない、というのが私たちの読みです。
  • つけたまま寝たイヤホン。 Appleは「ヘッドフォンをiPhoneにつないでいる場合は、iPhoneの内蔵スピーカーや、有線または無線でつないだヘッドフォンから、設定しておいた音量でアラーム音が鳴ります」と書いています。外し忘れたAirPodsが音を吸い込んだわけではありません。
  • 低電力モード。 標準のアラームは鳴ります。制限されるのはバックグラウンドの処理であって、システムのアラームではありません。

逆に、本当にアラームに触れるのは3つだけです。画面注視認識機能、「着信音と通知音」のスライダ、そして(iOS 26より前の設計のアラームアプリを使っている場合に)OSがそのアプリを生かしておく必要はないと判断すること。ネット上のチェックリストに並んでいる残りの項目は、ほとんど確認するだけ無駄です。

アラームアプリだけが鳴らないのはなぜ?

そもそも「アラーム」ではなかったからです。iOS 18までのiPhoneには、サードパーティのアラームという仕組みそのものがありませんでした。App Storeにあった目覚ましアプリは、ローカル通知とバックグラウンド再生の合わせ技で「アラームのふり」をしていました。集中モードが通知を止めれば、音は出ません。前の晩にアプリスイッチャーからスワイプしていれば、アプリは動いていません。

つまり、従来型のアラームアプリを確実に鳴らそうとすると、ユーザー側が通知許可、集中モードでの例外設定、バックグラウンド更新、低電力モード、通知の要約、そして「前夜にアプリを終了しないこと」まで全部面倒を見る必要がありました。おこしてME(Alarmy)の公式ヘルプページが、おやすみモードや睡眠モードなど各種の集中モードでAlarmyを「許可されたアプリ」に登録すること、アプリを強制終了しないこと、消音モードをオフにしておくことを案内しているのも、この延長線上の話です(アプリそのものの評価はおこしてMEのレビューに書きました)。開発者が雑なのではなく、当時はそれしか防御手段がありませんでした。

Rislyはこの上に作られています。だから言い方も正確にしておくと、「iPhoneと違って鳴ります」ではありません(iPhoneは最初から正しく鳴っていました)。他のアラームアプリと違って、です。仕組みの詳細はマナーモードとアラームの話にまとめました。

iPhoneのアラームが鳴らないのはiOSのバグ?

たいていは違います。iOSのバージョンが上がるたびに「アラームが鳴らない」という報告が波のように出ますし、実際にAppleが不具合を認めて修正したこともありました。ただ、掘っていくと大半は画面注視認識機能か「着信音と通知音」のスライダに行き着きます。アップデートの直後にスライダが左端まで下がっていた、という報告も繰り返し出ています(ここは私たちが見た範囲の話で、Appleの文書にある話ではありません)。まずiOSを最新にし、そのうえで「設定」→「サウンドと触覚」でスライダを目で確認してから、上のリストを潰してください。

バグを疑いたくなるのは、何週間も正常だったのに、一番まずい朝に一度だけ失敗するからです。ソフトウェアの不具合は、ふつうそういう出方をしません。これは画面注視認識機能に特有の出方です。半分目が覚めて、時刻を確かめようと画面を見て、また落ちた朝、つまり、一番寝足りていなくて一番必要だった朝に、狙ったように外れます。iPhoneに悪意があるわけではなく、単に初期設定がそうなっているだけです。

午前も遅い時間の強い光の中、ナイトテーブルに伏せて置かれたスマートフォン。奥のベッドにはまだ人がいる
ここまで日が高くなると、問題は「鳴ったかどうか」ではありません。鳴った10秒後に何が起きたかです。

アラームを止めた覚えがない・勝手に止まるのはなぜ?

故障ではなく、睡眠慣性です。深い眠りから覚めた直後の脳は、記憶の定着も判断もほとんど機能していないまま、手だけが正確に停止ボタンを押します。「消した記憶がない」という証言は、故障の証拠ではなく、その状態の証拠です。iPhoneの画面を見てください。多くの場合、アラームは「鳴らなかった」のではなく、数秒であなた自身が止めています

そのとき失っているものは、思われているほど大きくありません。SundelinとLandry、Axelssonの2024年の研究(Journal of Sleep Research)は、1,732人へのアンケートで習慣だけを調べたうえで、コストのほうは別の実験で測っています。睡眠実験室に入った習慣的スヌーザー31人では、30分のスヌーズで失った睡眠は約6分、そのあとの認知テストに測定できる低下はありませんでした。2022年のSLEEP誌に載ったウェアラブル調査(就労者450人)では、スヌーズする人が最初のアラームから立ち上がるまでに約27分かけていました。しない人は8.48分でした。頭が鈍るのではなく、単純に遅刻します。

以下は説明のための架空の例で、研究の被験者ではありません。 名古屋の物流倉庫で働く亮太さん(26)は、5時40分に起きて6時18分の電車に乗ります。2年間、同じアラームで一度も困ったことがありませんでした。それがある週に2度、続けて寝過ごします。どちらも布団に入ったのが深夜1時すぎ、明け方に一度目が覚めて、時刻を確かめようと画面を見た夜でした。iPhoneは壊れていません。カメラが視線を拾い、iOSはAppleが書いているとおりに動き、2年間信じてきたアラームが、掛け布団に吸われる程度の音量で鳴った、それだけです。

そもそも、何時間足りていないのか

アラームが外れる朝は、たいてい一番寝足りていない朝です。必要な睡眠と実際の睡眠の差を出してください。このページのどの設定でも埋められない、唯一の変数です。

直近7日の睡眠時間
例:上の数字を編集7時間直近7日で積み上がった不足分

ここまで来ると、直すべきはiPhoneの設定ではなく止め方です。停止ボタンひとつで消せるアラームは、半分眠ったあなたにも消せます。Rislyにはスヌーズボタンも停止ボタンもありません。 止まるのは課題を終えたときだけで、課題は7種類あります。計算、記憶、カメラで物をスキャン、QRコード、バーコード、シェイク、腕立て伏せ(ミッション一覧)。洗面所の鏡まで歩かないとスキャンできないアラームは、布団の中からは消せません。

ただし、Rislyが向かない人も書いておきます。AlarmKitを使うためiOS 26以降のiPhone専用で、Android版はありません。 そして設計として容赦がない。そもそも設定ミスが原因だったのなら、上のリストを直せば標準の「時計」アプリで足ります。わざわざアプリを増やす必要はありません。穏やかに目を覚ましたい人には、光目覚まし時計やSleep Cycleのほうが向いています。

ごもっともな質問

iPhoneのアラームが鳴らないのはなぜですか?

まずAppleがアラーム用に挙げている項目から確認してください。アラームの「サウンド」が「なし」になっていないか、「設定」→「サウンドと触覚」の「着信音と通知音」のスライダが下がっていないか、iPhoneの電源が切れていなかったか、の3つです。それを全部試しても直らなかった人が最後に行き着くことが多いのが「画面注視認識機能」です。ただしAppleがこの機能について書いているのは「デバイスを見ているときは、通知音量を低く抑えてくれます」で、「アラーム音量」とは書かれていませんし、Appleのアラーム用チェックリストにも載っていません。それでも効く、というのは私たちの読みです。「設定」→「Face IDとパスコード」からオフにできます。マナーモードは原因になりません。

iPhoneのアラームの音量が勝手に小さくなるのはなぜ?

「画面注視認識機能」の可能性が高い、というのが私たちの読みです。Appleがこの機能について書いているのは「デバイスを見ているときは、通知音量を低く抑えてくれます」で、「アラーム音量」とは書かれていません。それでも、Appleのチェックリストを試して直らなかった人が解決することの多い設定です。「設定」→「Face IDとパスコード」→「画面注視認識機能」でオフにできます。あわせて「設定」→「サウンドと触覚」で「着信音と通知音」のスライダを上げ、「ボタンで変更」をオフにしてください。夜のあいだに音量ボタンが押されて絞られる事故を防げます。

マナーモードだとiPhoneのアラームは鳴りませんか?

鳴ります。Appleのサポートページに「おやすみモード、着信/サイレントスイッチ、消音モードは、アラーム音には影響しません」と明記されています。止められる可能性があるのは、iOS 26より前の設計のサードパーティ製アラームアプリのほうです。

iPhoneの電源が切れていてもアラームは鳴りますか?

鳴りません。電源の切れたiPhoneではアラームは動きません。夜中にバッテリーが尽きていた場合、そのアラームはiPhoneから見れば存在しなかったことになります。就寝前に充電を確認してください。

ワイヤレスイヤホンをつけたまま寝るとアラームは聞こえませんか?

聞こえます。Appleは「ヘッドフォンをiPhoneにつないでいる場合は、iPhoneの内蔵スピーカーや、有線または無線でつないだヘッドフォンから、設定しておいた音量でアラーム音が鳴ります」と書いています。イヤホンが音を独り占めするわけではありません。

アラームを止めた記憶がないのですが、故障でしょうか?

故障ではありません。深い睡眠から覚めた直後は睡眠慣性という状態にあり、記憶が定着しないまま体だけが動きます。設定を直すより、ベッドから出ないと止められないアラームに変えるほうが確実です。

参照した情報源

  1. Apple サポート「iPhoneでアラームを設定・変更する方法」(「おやすみモード、着信/サイレントスイッチ、消音モードは、アラーム音には影響しません」)
  2. Apple サポート「iPhoneやiPad Proの画面注視認識機能のオン/オフを切り替える」(「デバイスを見ているときは、通知音量を低く抑えてくれます」)
  3. Apple Developer:AlarmKit フレームワーク(iOS 26)
  4. Alarmy(おこしてME)iOS ヘルプセンター「No ring: My alarm didn't ring」(消音モードをオフに、強制終了しない、おやすみモードや集中モードで許可アプリに登録)
  5. Sundelin, Landry & Axelsson (2024): Is snoozing losing? Journal of Sleep Research
  6. Mattingly et al. (2022). Snoozing: an examination of a common method of waking. SLEEP

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