iPhoneのアラームが鳴らないときの直し方
iPhoneのアラームが鳴らない原因で最も多いのは「画面注視認識機能」による音量の自動低下です。マナーモードは原因ではありません。症状別に、確認する順番どおりに解説します。

まず先に、一番多い誤解を消します。マナーモードは原因ではありません。 iPhone標準のアラームはマナーモードでも集中モードでも鳴ります。それでも鳴らなかったのなら、原因はほぼ確実に次の8つのどれかです。
統計的に一番多いのは「画面注視認識機能」による音量の自動低下で、これは「鳴らなかった」ではなく「鳴っていたのに気づかないほど小さかった」という形で現れます。上から順に潰してください。
確認する順番
- 「設定」→「Face IDとパスコード」→「画面注視認識機能」をオフ。 音量が勝手に絞られる現象の主犯です。
- アラームの「サウンド」が「なし」になっていないか。 「時計」アプリでアラームを編集し、サウンドを開く。「なし」だとバイブレーションだけになります。
- 「設定」→「サウンドと触覚」で着信音量を上げ、「ボタンで変更」をオフ。 ポケットの中で音量ボタンが押されて絞られる事故を防げます。
- Bluetoothの接続を確認。 イヤホンやカーオーディオが接続されたままだと、そちらに音が流れます。寝る前にコントロールセンターで切ってください。
- アラームの時刻がAM/PMで逆になっていないか。 24時間表示にすれば二度と起きません(「設定」→「一般」→「日付と時刻」)。
- ケースやスピーカーのホコリ。 布団に埋もれたiPhoneは、想像よりずっと音が小さくなります。
- バックグラウンド更新と低電力モード。 標準の時計アプリには影響しませんが、サードパーティのアラームアプリには影響します。
- iOSのアップデート。 過去のiOSでは実際にアラームが鳴らない不具合が複数回発生しています。最新版にしてください。
| 症状 | ほぼ確実な原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 鳴ったが音が小さかった | 画面注視認識機能 | 「Face IDとパスコード」からオフ |
| バイブだけだった | サウンドが「なし」 | アラームを編集してサウンドを選ぶ |
| まったく鳴らなかった(標準の時計) | 音量ゼロ / Bluetooth接続 | 着信音量を確認し、イヤホンを切断 |
| まったく鳴らなかった(アプリ) | 集中モード / 強制終了 | AlarmKit対応アプリに乗り換える |
| 12時間ずれた | AM/PMの設定ミス | 24時間表示にする |
見落とされがちな3つ
アラームが「繰り返し」になっていない。 「時計」アプリでアラームを編集すると「繰り返し」の項目があります。ここが「なし」だと、一度鳴ったあとアラームは自動的にオフになります。昨日は鳴ったのに今日は鳴らなかった、という症状はほぼこれです。
通知の「時刻指定要約」がオンになっている。 「設定」→「通知」→「時刻指定要約」をオンにしていると、対象アプリの通知は指定時刻までまとめて保留されます。標準の時計アプリのアラームには影響しませんが、通知に依存したサードパーティのアラームアプリは、これで静かに殺されます。
Apple Watchを着けて寝ている。 iPhoneとApple Watchがペアリングされていると、通知の一部はWatch側に回ります。手首の触覚だけで、iPhoneからは音が出ていない、という朝が起こりえます。
標準アプリではなく「アラームアプリ」が鳴らなかった場合
ここは根本的に別の問題です。iOS 25までのiPhoneには、サードパーティのアラームという仕組みそのものがありませんでした。App Storeにあった目覚ましアプリは、ローカル通知とバックグラウンド再生の合わせ技で「アラームのふり」をしていました。集中モードが通知を止めれば、音は出ません。前の晩にアプリスイッチャーからスワイプしていれば、アプリは動いていません。
つまり、従来型のアラームアプリを確実に鳴らそうとすると、ユーザー側が通知許可、集中モードの例外設定、バックグラウンド更新、低電力モード、通知の要約、そして「前夜にアプリを終了しないこと」まで全部面倒を見る必要がありました。おこしてMEのサポート文書がマナーモードやおやすみモードの解除を案内しているのも、この延長線上の話です。
iOS 26でAppleがAlarmKitを公開して、この前提が変わりました。対応アプリは「時計」アプリと同じ種類のアラームを予約できます。ユーザー側で守るべき設定はゼロです。Rislyはこの上に作られています。仕組みの詳細はマナーモードとアラームの話にまとめました。
鳴っていたのに、記憶がない場合
これは故障ではありません。睡眠慣性の中で手が勝手に動いて止めた、というだけです。深い眠りから覚めた直後の脳は、記憶の定着も判断もほとんど機能していません。「消した記憶がない」という証言は、この状態を証明しています。
ここまで来ると、直すべきはiPhoneの設定ではなく止め方です。停止ボタンひとつで消せるアラームは、半分眠ったあなたにも消せます。カメラで洗面所の鏡をスキャンしないと止まらないアラームは、消せません。歩かなければならないからです。
iPhoneのアラームが鳴らないのはなぜですか?
最も多いのは「画面注視認識機能」がアラームの音量を自動的に下げているケースです。次いでアラームのサウンドが「なし」になっている、着信音量がゼロ、Bluetoothイヤホンに接続されたまま、の順です。マナーモードは原因になりません。
iPhoneのアラームの音量が勝手に小さくなるのはなぜ?
「画面注視認識機能」です。カメラがあなたの視線を検知すると、iPhoneは通知に気づいたと判断してアラームの音量を下げます。「設定」→「Face IDとパスコード」→「画面注視認識機能」でオフにできます。
マナーモードだとiPhoneのアラームは鳴りませんか?
鳴ります。標準の「時計」アプリのアラームはマナーモード、集中モード、おやすみモードのいずれでも通常の音量で鳴ります。Appleの仕様です。
アラームを止めた記憶がないのですが、故障でしょうか?
故障ではありません。深い睡眠から覚めた直後は睡眠慣性という状態にあり、記憶が定着しないまま体だけが動きます。設定を直すより、ベッドから出ないと止められないアラームに変えるほうが確実です。
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